信者化・ファン化の危険性:盲信ではなく動きを見る



前記事で、誘導されることの懸念・危険性について書きました。

地獄への道は善意で舗装されている

誘導しようとしている存在はもちろんこのデモ団体だけではありません。このデモ団体の母体組織は言うまでもないですが、有名人や議員に関しても同じことが言えます。

たとえば今、ツイッターなどで多くが絶賛し、多くの人を虜状態にさせているスーパーヒーロー的な議員さん。

国会という場で素晴らしい正論を述べました。その後に「皆様のNHK」にも出て、れっきとした正論を述べてました。他の誰もが切り込まなかった内容であり、多くが絶賛しています。

ただ、私は彼らのようにストレートに絶賛することができません。自分がこう思うにいたった疑念がいくつかあるためです。

(もちろん彼に対してだけではありませんが、今多くが彼の「虜」状態になっている状態に「待った」をかける意味も込めて取り上げています。)

彼は、インタビューしたジャーナリストとともに、前記事のデモ団体を絶賛していました。

そして、「直ちに影響はない」と言って国民を総被曝させた人物(枝野)、瓦礫を全国に拡散された人物(細野)も、この団体を同じように絶賛してるのです。

枝野「おしゃれでカッコいい」
細野「久しぶりにドキドキしている」

岩上「SEALDsの功績は大きいですよ」
山本「僕も渋谷のに参加しました。キラキラしてますよね」
岩上「コールや音楽センスもいいです」
山本「いい影響を広げてくれましたよね」

国民を被曝で裏切った存在たちと共に、同じデモ団体を同じスタンスで支持??

何かおかしくないですか?違和感など何も感じない人がほとんどのようですが。。

そもそも山本氏は過去の出馬会見で、「切り捨てられたのは福島だけじゃない。東日本全体に被曝者は広がっている。この東京も汚染されている」とコメントしています。

でありながら、SEALDsのデモ団体に対して被曝に関することを言うわけでもなく絶賛しているのも矛盾を感じます。

+++

国民投票と言えば、過去の生活の党を含めた与野党7党で、憲法改悪につながる国民投票法に賛成していました。当時の小沢代表は瓦礫焼却を阻止するどころか焼却拡散に加担。被曝も軽視でした。

小沢代表は元々改憲派。今は安倍の憲法改悪反対としてるものの、原発は反対と言いつつ瓦礫拡散焼却や被曝軽視の過去を思うと、ポーズだけの可能性も。そもそも彼は過去原発推進をしてきました。で、山本氏はその彼と一緒に共同代表として現在の党で活動。

また山本氏は過去に原発国民投票も改憲国民投票推進者の今井氏らとともに推進していました。途中から反対に回ったように見えましたが、「国民投票の可能性を否定するものではない。ただ、まだ今はその時ではない」と言っていました。

「絶対反対」というスタンスではなく、「まだ今は」「もっと先」という言葉が目につくのが気になりました。

山本太郎が考える「国民投票」

+++

だいぶ前にさかのぼりますが、2012年7月の大飯原発再稼働反対の現地抗議デモがありました。これは前記事のような官製ではない自発的デモでした。

私はその様子を生中継で見ていました(Ustream中継だったと思います)。

そこで、最後に山本氏が電話をしてきて、真っ只中だった抗議活動を止めたのです。彼はこの抗議に何も関わっていなかったのに、でした。

+++

また別件では、「安全折り紙つき福島産」の食べて応援の協賛者としてもポスターにも掲載されていました。

「安心折り紙つきの福島さん(産)を食べて、生産者を支えてください」に賛同されていた山本太郎さん

ウクライナ基準(20bq/kg)だから承諾したと言及されています。2012年4月地点です。

これは彼側の事情であり、ポスターにはその旨は書いていないために20bq/kgだから承諾した旨は見る側としては知る由もありませんし、「低い限界値での不検出」「数ベクレル」だと思ってる人もいるかもしれません。

それ以前に、Wikipediaの記載や以下リンク先が誤りではない限り、野菜と想定するとウクライナの放射性セシウムの基準は20bq/kgではなく、40Bq/kgです。(ジャガイモは60bq/kg、果物は70bq/kg)

20bq/kgと40bq/kg(またはそれ以上)は、あまりに大きな違いです。

Wikipediaより

飲料水=2ベクレル、パン=20ベクレル、ジャガイモ=60ベクレル、野菜=40ベクレル、果物=70ベクレル、肉類=200ベクレル、魚=150ベクレル、ミルク・乳製品=100ベクレル、卵(1個)=6ベクレル、粉ミルク=500ベクレル

ウクライナの1997年以降から現在にいたる基準より

439572938

自身のポリシー的なものではなく「ウクライナ基準だから」という理由で安心の折り紙つき?この数値で「安心折り紙つき」と判断し協賛?そもそも折り紙つきの安心っていったい何を持って安心というのでしょう。

それも本人は20bq/kgとしているけれど正解は40bq/kg以上(パン、卵、飲料水はそれ以下ですが、福島産の野菜という想定で)。

そして、2013年の8月には、こう言っています。

「年間1mSvを基準にということでやってきたが、これが無理なら、3mSvで戦うのか、5mSvで戦うのか。今まで通りの進め方ではだめだということに気づいた。先輩議員と協力してやっていきたい」

その3ヶ月後の11月にはこう言っていました。

「1.1ベクレルと聞いて背筋が凍った」

山本太郎議員「1.1ベクレルと聞いて背筋が凍った」
~タチアナ女史が語る、低線量汚染地域の健康被害

第二部のシンポジウムに登壇した山本太郎参議院議員も1.1ベクレルという調査結果について、「この数字を聞いて背筋が凍った。前例から学ばなければいけないのは明らかだ」と危機感をあらわにした。

時系列で短くまとめると・・・

2012年4月:「厳しいウクライナ基準(20bq/kg)だから承諾した」(実際のウクライナ基準は野菜で40bq/kg、他はほとんどがそれ以上)

■2012年8月:「年間1mSvを基準にということでやってきたが、これが無理なら、3mSvで戦うのか、5mSvで戦うのか。今まで通りの進め方ではだめだということに気づいた」

■2012年11月:「1.1ベクレル(が健康に被害を及ぼす最低値である)と聞いて背筋が凍った」

姿勢に一貫性が見られず、ブレている感じがするのです。

+++

以上にあげたような事象から(私にとっては特に大飯再稼働反対の中断)、わずかな疑念が芽生え始めて大きくなっていきました。

国会そしてTVという「体制側が用意した場所」で正論を述べたという理由だけで盲信してしまっていいのでしょうか?

言葉ではいくらでも綺麗なことを言えます。そもそも国会の質疑内容は事前にチェックされ、答弁は官僚が原稿を作ってますよね(アベの原稿に読み仮名がついていたことが少し前に広く知られたところ)。

前日夕刻に届く国会質問、官僚たちは夜を徹して答弁を作る

通常、国会議員からの質問内容が通告されるのは、質問日の前日夕刻。18時頃になることが多いという。各省庁で内容を確認し、担当者を割り振りするのが21時頃になる。そこから答弁案を作成、関係部局で協議、必要によっては他省庁や首相官邸とも調整し、答弁内容が固まるのは深夜0時。さらに資料を作成したり、印刷したりするなどして、答弁が完成するのは午前3時半頃になる。これでようやく担当者が退庁する。

14_2986_kokkai

以下も必読です。長くなるので転載しませんが、重要なのでぜひご覧を。

国会中継。馬鹿げた真実!

上記リンク先にもありますが、「台本を無視した本物の抗議」である可能性も当然ありますし、私が間違っている可能性だって当然あります。私だって勘ぐりたくはありません。

しかし前述のよう不審点も否めないのです。「あの迫力・真剣さは本物だ」などと言う人もいますが、役者ならば演技が上手なのは当然なので、そこは判断材料にはならないと思います。

+++

政治家に対しては常に疑いの目を向けなければいけないもの。疑うのは国民の役目。

そして特定の政治家に信頼を寄せるのならなお、疑問点やひっかかることについて目を向けることが本来すべきこと。

前記事でも「政治家、議員の信者やファンになってはいけない」と書きましたが、「この人なら」と全委託・盲信してしまうのは単なる依存。

政治は「信じる」ものではなく、「チェック」「監視」するもの。「人物」と「事象」は切り離して考える別のもの。ファンになったら疑問を持たない・突きつけない・盲信するというのであれば、それは政治ではなく、宗教です。教祖への信仰です。

私は攻撃をしてるのではなく、国会で発言された内容は紛れもない正論だというのは事実とした上で、自分なりの「疑念」をこの場で呈しているに過ぎません。しかしこれを言うとまるで非国民扱い。まさに「信者化」現象です。

違うでしょう?相手が誰であれ政治家に対し国民側が目を見張るのが本来でしょう?それを受け入れられないのならば、「日本人は信者化してしまうので政治参加に向いていない」ということになります。

正義のヒーローに見える存在は、多くが盲目的に信じているだけに私は逆に心配です。国民が一斉に監視の目を緩めてしまうからです。そもそも上記の理由を除いても、政治家である以上は完全盲信することは私にはできません。

「国会は茶番でありプロレス劇場」と理解していない人には通じないかもしれませんが・・・

+++

上記では山本氏について挙げましたが、他の人物においても同様です。

東大の児玉龍彦氏が過去、内部被曝の危険性や子どもたちを守ることを国会で叫んで、たちまち国民の心を掴みました。

その後、彼は避難の必要性を訴えたり、避難させることへと行動は起こしませんでした。代わりに彼がしたことは・・・

【除染】の推奨と実行でした。

スーパーヒーローと化した児玉氏により、見事にやられました。汚染があっても除染すれば汚染を減らして生活していけるという幻想を国民に与えられてしまいました。そして住民は除染に希望を持たせられ、避難に触れられずにその地に残るという現実になりました。

また元官僚の古賀氏は、TV出演して「I’m not Abe」などと言い、反安倍でたちまち多くの国民の心を掴みました。

しかし彼はTPP推進です。

TPPにおいてアベと一緒の方向性を支持しています。大矛盾です。反アベを装いながら、アベが目指す方向と同じなのだから。

TPPは自由貿易に見せかけた売国条約。国民を守る政策も、投資家の利益を損害していると判断されればISD条項で謳えられてしまいます。

+++

巷の話だと、お隣中国では政治家のことなど誰も信用していないそうです。私自身海外が長かったですが、日本人ほど正義の味方に見える政治家などの存在を盲信してたり依存してる様子を見たことがないです。

日本では、正義の味方に見える「お上」が現れればすぐにヒーロー扱いして盲信してしまう人があまりに多過ぎるように思います。その様子が少し気持ちが悪くさえ思います。

私が言いたいのは・・・「正論を言ったから正義の味方!」などと盲信・信者化・ファン化するのではなく…

(誰に対しても/善人に見えても)隅々まで観察してもっと疑ってかかりなさいよ

ということです。
 

 
 

にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ にほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへ