近づく日本の物価と途上国の物価、忘れられる対価感覚



少し前に牛丼チェーンが地域と期間限定で値下がりしたというニュースがありました(すき家は今も継続中のようですね)。すき家の場合で、350円だった牛丼が今だけ290円になってると。

期間限定セールをしなくとも、元々の値段として350円という値段で店舗で牛丼という料理が食べられることだけでも驚きなのに、それが200円台になってしまうのだからさらに驚きです。

そこで思ったのが、もうすでに日本の物価がフィリピン水準に近づいてきている…ということ。

フィリピンで、日本の牛丼チェーン的な位置のお手軽ファーストフード系だと、フードコートだったり、ジョリビー・チョーキンなどといったチェーン店があります。

たとえばそれらファーストフード系におけるメイン食の価格帯が、店によるとして80-150ペソくらい。今のレートで換算すると日本円で約210円〜390円

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(通常価格117ペソが今だけ99ペソ)

日本の牛丼チェーンとものすごく大きくは値段が変わらないのです。

ファーストフード系チェーンではなく、テーブルサービスのあるレストランだとどうでしょう。わかりやすく、日本食の店で比べてみます。

銀座梅林のとんかつセット、山頭火のラーメン、ともに350ペソ程度でした。今のペソ価格はわかりませんが、このままだと仮定したら今のレートで約900円です。

日本食だから若干高いことを差し引いて、フィリピン料理や中華料理系のレストランではどうかと言うと、やはり一品が250-350ペソなどかかります。約647-900円

料理を取り分けて食べて代金を折半するスタイルだと、1人500-600ペソくらい、現レートで約1,300-1,500円です。

食べ放題の店で1000ペソなど、これは約2,600円です。

住んでいた広めのワンルームの住居が今25,000ペソになっているとのこと。約64,700円です。

それでも電車、バス(ジープニー)やタクシーなどといったものは依然安いですし、モノによるのは言うまでもないですが、一部においては確実に日本水準に近づいてきているのを思います。

現地での物価高騰、日本の円安が重なっているのも1つでしょう。
 

無料に慣れ過ぎて、対価感覚を忘れた人々

無料に慣れすぎて対価を支払うことを忘れた日本人、インディーゲーム開発者が苦言を呈す

無料のサービスに慣れすぎた日本人

無料のサービスやゲームコンテンツに慣れすぎた日本人は、対価を払うという当たり前のことを忘れつつある。

PC及びiOS向けに10月15日に発売を迎えた2Dジャンプアクションゲーム『Downwell』のクリエイターであるもっぴん氏が嘆いている。Steamストアにてわずか298円で販売されているゲームに対してすら、日本人ユーザーは値段に文句を言う状況なのだという。(iOS版は360円での販売)

Steamストアにおいてインディーゲームであっても1000円台の作品が珍しくない中、一定以上の面白いという評価を貰えるクオリティながらの良心的な298円という価格設定に対し、多くの外国人ユーザーが「いい値段だ!」と賞賛する中で、日本人ユーザーのみが値段について文句を言っている。

日本人は恥知らずに成り下がったのか

「日本人は~とか言いたくないけど、値段で文句言ってんの今んとこ日本人しか見てなくて、外人は大体「いい値段だ!」みたいに言ってくれてる。日本ユーザーは無料に慣れすぎてるみたいな話は聞いたことあったけどほんと実感した」

もっぴん氏は「無料じゃないの~とか言ってるやつだけはほんとに」と、作品に対して対価を支払う当たり前のことさえ忘れてしまったかのような日本人ユーザーの態度を嘆いている。

日本人は対価を支払うことを忘れた恥知らずに成り下がったのか、それとも台頭を始めた価値あるものにのみ対価を支払う「Pay What You Want(PWYW)モデル」にいち早く対応したのか、一体どちらなのだろうか。

ゲームのことは詳しくないですが、楽しむことができるゲームを300円以下で入手できて、それをずっと使うことができるのに、その価格でありながら、お金がかかることに文句を言うという驚きの状況になっている始末。

音楽だって、Youtubeで聞けるものも多くあるけど、音楽を買うとしたら250円くらいはするんです(iTunes Storeで買う場合)。

材料人件費含め、すべてのコストを考えれば、牛丼が300円台であること自体がもう十分あり得ないくらい安いのに、それで売れないから200円台にするとか。

対価という感覚を忘れ、開発にはコストがかかってることを意識せず、300円以下という金額を払うことに文句を言う。

いつから日本は、300円程度の金額に文句が出るような価格感覚になったのかと呆然とします。

豪州では、給料水準が大ざっぱに日本の2倍くらいです(最低時給がカジュアル非正規で20ドル/西豪州)。それで豪州で、日本の牛丼チェーンに匹敵するようなファーストフード系がいくらするのかというと(西豪州の場合)だいたい10ドル。860円くらい。

日本の給料水準が豪州の約半額であるなら、ファーストフード系の価格も半額、そうすると本来のファーストフード価格は400円台前半程度。

24時間開いていて、空調もきいたお店に座って、店員から提供されるサービスを受けて、接客態度もほとんどの場合普通に良くて、ファーストフードとは言えちゃんと白飯でありあたたかい牛丼という料理を食べて・・・

というコストに対する対価を考えれば、安く見ても400円台くらいが妥当。

しかしその金額が出し渋りされ、あり得ない低価格に値下げされる。材料は輸入物が多く、円安で原価もあがってるというのに。。

安い牛丼チェーンのような価格という魔物に支配されていて、本来の価格感覚を失ってるのでは?と思うんです。そして失われた価格感覚の中であり得ない低価格で提供されていることのしわ寄せはスタッフの薄給やブラック労働へと波及し、働く者の犠牲が強いられている…。

フィリピン並の価格感覚になっている驚き然り、コストがかかっているゆえの対価でありながら、その途上国並の価格レベルを払うことを渋るという現状への驚き。

薄給やブラック労働などの形で、自分で自らの首を締めることが循環する社会に歯止めをかけるためには、然るべき対価はきちんと払うことだと思います。

あと食事に関してはライフスタイルの見直しも大事かと。毎日自炊をしてそのスタイルに慣れると、牛丼の価格でもとても高く感じます。外食をやめてたとえシンプルでも自炊をする癖をつける。そうすることで健康にも繋がると思います。
 
 

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