[国内社会情勢] マイナス金利とは?預金やローンはどうなる?わかりやすく解説



マイナス金利とは?わかりやすく言うと?個人の預金やローン等にも関係があるのか?メリット・デメリットは?マイナス金利は危険なの?

自分のおさらいも兼ねて、できるだけわかりやすくまとめてみます(^_^)

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マイナス金利とは

一言で簡単に言うと、「金利がマイナスになること」。

マイナス金利

マイナス金利とは、金利がマイナスになること。また、マイナスの金利のこと。通常、金を借りる側が貸す側に利息を支払うため、金を貸す側が借りる側に金利分を支払うというマイナス金利は起こらない。しかし、特別な状況において、マイナス金利が発生することがある。

マイナス金利とは

日銀は「銀行の銀行」として、普通の銀行から預金を受け入れたり、お金を貸したりする。日銀は銀行からの預金にこれまで年率0.1%の利息を付けていたが、新たな預金には逆に0.1%の手数料を課す。銀行には金利がマイナスになるのと同じなので「マイナス金利」と呼ぶ。

マイナス金利では、お金を貸した人が借りた人に利息を払う

本来は、お金を貸したり預けたりすることで金利を得られます。ところがその金利がマイナスになるので、お金を貸したり預けたりすると、逆に金利がマイナスとなります。

今回は日銀と民間銀行の間での取引においての適用ですが、これがもしも預金にも適用されるなどということになると、銀行にお金を預けることでお金を取られるという、今までの常識からは考えられないことが起こります。

お金を預けると利息が取られて預金が目減りする

通常の金利(プラス金利)の場合、銀行にお金を預けると、預入金額に応じた利息(利子)を受け取ることができる。例えば、金利0.1%の預金に100万円預けると、1年後に1000円の利息が発生し、預入金額の合計は100万1000円となる。

ところがマイナス金利になると、逆に、預金したほうが銀行に対して利息を支払わなければならなくなる。例えば金利が▲0.1%の預金に100万円預ける と、1年後には預金者のほうが1000円の利息を支払うことになり、預入金額の残高は99万9000円と目減りしてしまう。

なぜ、マイナス金利を導入するのか?

マイナス金利は、金融緩和策の一環として導入されています。日銀は以前から金融緩和をしてきましたが、さらにその金融緩和策を強化するものとなっています。

これまでは銀行は日銀にお金を預けてきたわけですが、マイナス金利で預けることで金利が取られてしまうため、銀行が日銀に預ける代わりに企業への貸し出しや株式市場への投資、有価証券購入に充てることを促すことで、景気回復させる狙いもあります。

簡単に言うと、「銀行にあるお金を日銀に預けずに市場へ投資させる」ことを狙ったものです。

なぜ導入するのか

日銀は平成25年4月以降、巨額の国債を買い入れ、銀行にお金を供給してきたが、銀行は受け取ったお金の大半を日銀に預け、貸し出しなどにそれほど回していなかった。この状況を打開し、景気刺激につなげようとしている。

また、今回のマイナス金利によって、円安・株高上昇の思惑もあったはずが、円安・株高にになったのは一瞬であり、その後は急速に円高・株安が進んでしまいました。

3つ目の黒田バズーカは、ものの見事不発に終わってしまいました。

マイナス金利は国民の生活に直結するのか?マイナス金利のメリット・デメリット

実際には、マイナス金利は、日銀と民間銀行の間の取引(日銀への当座預金)において適用されるものです。

しかし日銀の黒田総裁は「預金にもマイナス金利適用となる可能性は否定できない」というコメントもしています。「ないと思うが、否定しない」と怪しげなコメント。

そんな中でも、一般個人において影響があると思われるマイナス金利のメリット・デメリットは以下のようなものがあります。

メリット

  • 住宅ローンの金利が非常に安くなり、低金利で住宅ローンを組んで住宅を購入しやすくなる

ただしマイナス金利によって銀行の利益は圧迫されることから、住宅ローンの審査はより厳しくなるだろうと言われています。

すでにニュースにもなっていました。

マイナス金利導入決定から2週間 思惑と逆の動きも

金利を引き下げる動きは、満期までの期間が10年の国債の利回りが指標となっている住宅ローンの固定金利でも出ています。「新生銀行」は今週9日から10年間、固定金利を適用する住宅ローンの金利をこれまでの1.25%から過去最低の1.15%に引き下げるなど、多くの種類の住宅ローンで金利を引き下げました。

大手銀行はすでに、それまでの金利低下の流れを受けて今月から、10年間、固定金利を適用する住宅ローンの金利をいずれも過去最低の0.7%から1.05%まで引き下げています。今後については、長期金利の水準を見ながら、さらに金利を引き下げるかどうか検討することにしています。

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デンマークでは、住宅ローンを組んだ人に利息分をくれるそうです。

「利息」くれる住宅ローン デンマークのマイナス金利

日本で16日から始まるマイナス金利政策を、3年半ほど前から経験している北欧のデンマーク。住宅を買い求める人が急増し、借りると「利息」をもらえる住宅ローンも登場して、政府は融資規制に乗り出した。一方で、大企業などの銀行預金には手数料がかかる。

クリスマスプレゼントはマイナス金利!という触れ込みも(^_^;)

不動産を住宅ローンで買うと金利が貰え、銀行にお金を預けるとお金がとられるという、不思議な逆転現象が起こっています。

また、一般個人ではありませんが、企業に対する貸出金利も低くなるために、借り入れをする企業には追い風となります。

マイナス金利導入決定から2週間 思惑と逆の動きも

また、企業に対する貸出金利も低下しそうです。「みずほ銀行」は、大企業向けの融資の基準となる金利「長期プライムレート」を今週10日から過去最低となる1%に引き下げると発表しています。

デメリット

もともと日本の定期預金は超低金利でしたが、このマイナス金利でさらに超低金利に下がり、定期預金の利息が普通預金の利息並となります。ほぼゼロですね。。

各銀行の定期預金の金利が軒並み下げられました。上記NHK記事より。

銀行の間では定期預金や住宅ローンの金利を引き下げる動きが出ています。

このうち、大手銀行の「みずほ銀行」は満期まで2年以上の定期預金の金利を今週10日からの預け入れについて一律で0.025%に引き下げたほか、「三菱東京UFJ銀行」や「三井住友銀行」も今週から満期まで2年から10年までの定期預金の金利を引き下げています。

また「ゆうちょ銀行」も今週9日から「通常貯金」の金利を今の0.03%から0.02%に引き下げたほか、「定額貯金」や「定期貯金」は9日からの預け入れについて引き下げています。

こうした動きは、地方銀行の間でも相次いでいて、横浜銀行や東京都民銀行がすでに定期預金の金利を引き下げたほか、北洋銀行も12日の預け入れ分から定期預金の金利を引き下げます。

他には、ATMの手数料が引き上げられたり等も大いに考えられるでしょう。

そして、特に地方銀行などは破綻の危機に立たされるかもしれません。

1000万円以上の預金は保護されませんから(ペイオフ)、大きな金額がある場合は、預金を引き出したり他行に分散させるといったリスク管理が必要となることでしょう。

預金金利がほぼゼロなのですから、銀行に預けておくメリットもほとんどありません。泥棒等のリスクさえ管理できるのであれば、もはやタンス預金でも変わらない状態です。預金封鎖、取り付け騒ぎにも対応できますしね。

マイナス金利の導入は来週火曜日、2月16日からです。上記NHK記事より。

日銀のマイナス金利の導入は来週、16日から実施されますが、実施の後、金利全般がどのように動くのか市場では関心が高まっています。

こうして見てみると、一般個人への影響を含めて、マイナス金利はマイナス面ばかりに思えます。多額の借金を抱えた国が一番得をするようになっていると言えるでしょう。