日本の少子化と「セックスしない症候群」英BBC等で特集



 

イギリスBBC(国営放送)で、日本についてのドキュメンタリー番組が放映されました。
その名も「No sex please, we are Japanese」(セックスはなし、我々は日本人)というもの。

セックスはなし、我々は日本人

 
概要をまとめてくださってる方がいるので、転載します。

 
オタク文化が少子化に結びついていると結論するのは強引な気がしますが・・・

上記に端的に表れている、

「実際に子どもを持つのが難しい環境」
「子どもを持ちたいと思わない環境」
「人道的ではない過酷な労働環境」
「子を持つと女性に負担が大き過ぎる環境」

が、少子化の原因の一端になってしまっていることは実際に見られている現象でしょう。

日本の「セックスしない症候群」

また上記のイギリスBBCドキュメンタリーとは別に、英ガーディアン紙を始め、米ワシントン・ポストなどでも報じられた記事が、以下の「Why have young people in Japan stopped having sex?」(なぜ日本の若者はセックスをやめてしまったのか)という記事です。

そこから一部を抜粋し、要約を記載します。

40代以下の日本人が、性的な関係に対して興味を失っている。何百万人という若者がデートもせず、セックスに興味がない人も増えている。

日本のこの「独身症候群」は社会問題ともなっており、日本はすでに、出生率が最低な国の1つともなっている。2060年までには現在の人口の3分の1になるとされている。

独身者の数は増える一方で、現在18-34歳の男女のうち、61%の男性、49%の女性が未婚で交際もしていない状態となっている。その数は、5年前と比べると1割ほど増している。また、30以下の男女で、一度もデートしたことがない数は3分の1にのぼる。16-24歳の女性の45%が、性的な関係に興味がなく、4分の1の男性も興味がないという。

普通の恋愛や結婚を望む人も多くいる中、日本では「夫はサラリーマン、妻は専業主婦」という時代錯誤の風潮に同化しなければいけないプレッシャーがあるため、どうするべきかわからず、思い切ることができない。

国による警笛は何の役にも立たず、2012年には、過去最低の出生率を記録した。

ここ20年ほどの景気低迷や2011年の震災と原発事故メルトダウンも歯車をかけている。40代以下の人々が、今や恋愛に利点を見いだせなくなっており、恋愛が彼らにとって非常に難しいものとなっている。

結婚はもはや魅力のない致命的な選択になっている。日本の男性は生涯を通した安定した仕事の衰退により、ますます生活能力がなくなっている。対して、日本の女性はますます自立をして意欲的になっている。それにもかかわらず、未だ仕事と家庭に対する保守的な考え方がこびりついている。

セックスコンサルタントのアオヤマ・アイさんによると、今は深い恋愛関係を望むより、よりカジュアルな恋愛関係ー体だけの関係やバーチャルガールフレンド、オンラインポルノなどの気軽な関係をより求めるようになっている。

また、オタクやひきこもり、パラサイトシングルも増加しており、実家から出ようとしない人が35歳以上でも3百万人はいるとされている(日本の独身者が親と住んでいる人は13百万人にも登る)。

仏企業で働き、フランス語も話す32歳のトミタ・エリさんは言う。

「日本での結婚は仕事での死を意味し、結婚することで昇進のチャンスはすべてストップしてしまいます。結婚した地点で上司が「妊娠するだろう」と考えるためです。いったん子どもができると、フレキシブルな時間の働き方などは一切認められないため、キャリアに終止符を打って退職して専業主婦にならなければならないのです。私のような女性にとって、結婚は賢い選択ではありません。」

約70%もの女性が、第一子を妊娠時に、仕事をやめてしまいます。

世界経済フォーラムのランキングでは、毎年日本は、仕事において主要国で最低レベルの男女格差の順位となっています。

(後略)

このあとにも、独身男性や女性のケースが記事に登場しますが、いずれも「真剣な恋愛関係を望まない」ということを記事内で述べています。

時代に合った変化を阻止する、時代錯誤な風潮への重圧が元凶

上記にも出てきているとおりですが、先日、日本の男女格差の地位は、先進国でも最低の105位だという記事をまとめました。

世界男女間格差ランキング2013 日本は主要国で最低の105位

そもそも男尊女卑が存在する男性社会
過酷な労働状況・文化で、家庭との両立ができない
結果、家事や子育てが女性の仕事・役割となってしまう
かつてより「男は仕事・女は家庭」という価値観があった
女性自身にも、あまり気概や向上心や出世欲がない

といった現状が日本にはあり、女性が社会に出ても、結婚をして子どもを産んだら女性側に大きな負担が来る構図となっています。先のBBCの記事にも書かれたとおりです。

もちろん、景気もよい時代のよう、女性は家のことだけをしていればいい時代、かつ女性もそれを望むというならば、まだ違うかもしれません。

が、今はそうではありません。家庭を支えていくために、夫婦が二人三脚で働かなければいけない中で、社会において女性を端に押しやる時代錯誤な風潮だけが一向に変化しません。

経済事情以外にも、女性は家政婦になるために生まれてくるわけではありません。「女は産む機械」という発言をした政治家がいましたが、まだまだ日本の社会では、「産むなら家にいろ、社会に加わるな」という本音があちらこちらで表れています。

女性が自分のスキルや技術を上げたり、仕事を通して社会貢献することさえもままならない、そんな男女による人権面の差が存在するのが日本。

子育てにおいては、授乳など、母親である女性だけにしかできないこともあります。それでも、女性側だけに「家事や子育ての全負担がいく」構図は正しくないですし、父親・母親として双方が子育てに参加するべきです。

仕事面でも二人三脚で、子育ても二人三脚で父親・母親としての役目を果たしていく-日本以外の主要国では、男女ではなく、「人間」「親」としての当然の権利としてできていることです。

何も妻に任せっきりの男性ばかりではなく、子育てに積極的に関わりたくても、男性ということでそれを許されないのが、これまた日本社会でもあると言えるのでしょう。

その意味では、男性側も「子どもに接する時間を与えてもらえない」、最低男女格差による被害者でもあります。

日本における時代錯誤な風潮の被害

女性・男性双方にとって、生きにくい社会になっている日本。

女性にとっては、仕事や社会から除外されてしまう重圧やリスクがある。
男性にとっては、奴隷労働の中で面倒を見なければいけない重圧やリスクがある。

↓↓↓↓↓

結婚から遠ざかってしまう。
結婚しても、子を持ち、家庭を築くことから遠ざかってしまう。

時代に合った変化ができないということは、自らを消滅させる方向へと導いていきます。

人間として当然の営みや権利さえも消滅しつつあることの異常性に気づき、変化をしていくことが緊急の課題となっていることを強く思います。

追記:インデペンデント紙から反論記事も

BBCドキュメンタリーやガーディアンの記事に反論する記事もインデペンデント紙から出ています。反論の概要としては、「オタクやアニメ文化が少子化に結びついているというのは日本へのレッテル貼りだ」というもの。

Sex myths without substance: Mislabelling Japan
(本質なきセックス神話-日本へのレッテル貼り)

私も冒頭で触れたのですが、確かにそのサブカルチャーが直結してるかのような印象を持たせる番組・記事であるようにも見えます。それは正しくないと私も思います。

しかしながら、私も上で書いたよう、インデペンデント紙での記事やコメントもそのことを指摘しているよう、長時間労働などの過酷な労働環境や女性を社会から排除する文化にて女性の社会進出が阻害されていることに大きな原因があると思っています。

 

 

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